2025-07-19 17:21:24 配信

暗号資産の普及目指す法律が成立 トランプ大統領が署名「ドルに大きな優位性」

 アメリカのトランプ大統領はドルに価値を連動させる暗号資産「ステーブルコイン」の普及を目指す「ジーニアス法案」に署名し、法律が成立しました。

 ステーブルコインは発行する企業が通貨ドルや国債を裏付け資産として持つなどの方法で、価格の安定を目指す暗号資産です。

 トランプ大統領の署名によって18日に成立したジーニアス法では、発行者は当局の認可が必要になり、毎月その準備金の構成を公開することなどが義務付けられます。

 トランプ氏は「ドルを裏付けとする安定した暗号資産の計り知れない可能性を確立する、明確でシンプルな規制の枠組みを作るものだ」と説明しました。

 また、トランプ氏は「世界の金融と暗号資産技術におけるアメリカの優位性を確固たるものにする」と強調したうえで、「ドルを強くし、ドルに大きな優位性を与える」と主張しています。

 業界ではステーブルコインの信頼性が高まり、銀行や小売業者、消費者がステーブルコインを使って即座に資金を送金することにつながると期待されています。

 一方で、野党・民主党などからはマネーロンダリングの強力な防止策を盛り込むべきだといった指摘が出ています。

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