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2020-06-18
伝えるということは~菅野喬(営業部)
5年前、妹が白血病と分かりました。
30歳を迎える春でしたが、彼女は強かった。治療にも前向きで、大学に入りなおす夢ももっていました。
1年かかってやっと移植が実現しましたが、副作用による辛い日々に。
会うたびに小さくなる体。「もう、いいかな」。
初めて聞いた弱音の数日後、妹は危篤に陥りました。
「最後まで耳は聞こえていますから」。
担当医の静かな声が、覚悟を促しました。
ある者は感謝の言葉を、ある者はお詫びを。
「大丈夫、伝わっているよ」。そう応えるかのように、涙を流す妹。
見上げれば、青空。雲一つない空に向かって、妹は旅立ちました。
伝えるって、なんだろう。
それは、心を動かすことではないか。
私は、テレビの仕事が好きです。
一度に多くの人の心を動かすことが出来るこの仕事が大好きです。
きょう、6月18日は妹の4回目の命日。
墓の前、願いも込めてまた聞くよ。「そちらでは元気でいますか」