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2020-08-20
「それぞれの道 球児にエール」~今泉毅(報道制作部)
日本の夏の風物詩のひとつ、高校野球。
独自の県大会や甲子園の交流試合を、今年は私もテレビで観戦しました。
高校野球を「伝える」立場になって35回目の夏。熱戦とともに応援スタンドの思い出も数々あります。
初めて実況を担当した、1986年夏の福島大会。
球場は信夫ヶ丘。当時は男子校だった福島高校と安積高校が対戦しました。
続々とスタンドを埋める生徒たち。
履いてきた下駄を手に持つと、打ち鳴らしながら大声援を送る――。
「応援でも負けるな!」と、火花を散らす伝統校のプライド。
今では見ることがない、昭和の時代のバンカラな応援風景が懐かしく思い出されます。
今年、スタンドに応援の声が響くことはありませんでした。
母校の応援が叶わず、悔しい思いをした応援団やチアリーダー、ブラスバンドの3年生もたくさんいたと思います。
それでも、かつてない状況の中、球児たちは全力でプレーしました。
今後はそれぞれの道を歩んでいく若者たちに、心からのエールを送ります。