2025-11-05 配信

津波防災の日 双葉町で「シェイクアウト訓練」(福島)

地震や津波などへの防災意識を高めようと、双葉町など沿岸10市町で「シェイクアウト訓練」と呼ばれる防災訓練が初めて行われました。
11月5日は「津波防災の日」。
県はこの日に合わせて、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた沿岸10市町を対象に、指定された時間に一斉に身を守る行動を取る「シェイクアウト訓練」を行いました。
【佐野楓記者】
「シェイクアウト訓練では、まず姿勢を低くして、次に頭を守り、そして動かないようにすることで、身の安全を守るのが大切です。」
双葉町にある東日本大震災・原子力災害伝承館では、5日午前11時に震度6弱の地震が起き大津波警報が出た想定で、訓練が行われました。
館内放送で訓練の実施を呼びかけると、来館者が頭を抱えたり、その場にしゃがんだりするなどして、約1分間、身を守る行動をしました。
さらに、伝承館周辺には、震災当時、13〜15mの津波が来ていて、盛り土した現在も約1mの津波が来る可能性があることから、屋外へ逃げる避難訓練も行われました。
東日本大震災・原子力災害伝承館の清水一郎副館長は「大震災で亡くなった人たち、そのような悲しい思いをさせないということで、全員確実に避難させるということが、こういった訓練でとても実績になり重要だと考えています。」と話していました。

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