2025-09-11 19:25:55 配信

自民総裁選小林鷹之氏が出馬意向を表明 麻生氏は誰を支援

 「コバホーク」こと小林鷹之元経済安全保障担当(50)が11日午後、自民党総裁選に出馬する意向を示しました。唯一の派閥を持つ麻生氏は誰を支援するのか、政治部記者が解説します。

■小林氏 総裁選出馬の意向表明

 果たして自民党の総裁選挙に立候補するのか。その動向に注目が集まる小泉進次郎農林水産大臣(44)。11日、その小泉農水大臣よりも先に名乗りを挙げたのが小林元経済安保担当大臣です。

小林元経済安保担当大臣
「特に中間層や若者世代、現役世代がもっともっと元気になるような、将来に対して夢と希望を感じられるような、そんな日本を作っていきたい。この度、私、小林鷹之はその先頭に立って自由民主党の総裁選に臨む、その覚悟を固めました」

 前回の総裁選に初出馬し、9人中5位に終わった小林元経済安保担当大臣。来週、正式に出馬表明会見を開く予定です。

小林元経済安保担当大臣
「推薦人20人のハードルは超えられるという実感を持っているからこそ今、決断をさせていただきました」

 今月22日に告示、来月4日に投開票が行われる自民党の総裁選。

自民党 茂木前幹事長(69)
「私が進めたい、こう思っている経済政策、これは3年間で年収が50万円増えると」

 今月10日に茂木前幹事長が出馬表明会見を行ったほか、高市前経済安保担当大臣は17日に出馬会見を開く方向で最終調整。林官房長官も来週、出馬を表明する方向で調整を進めています。

自民党 旧安倍派関係者
「高市さんを支持している人から『出馬したいから支援して』と口説かれた。本当に推薦人集まっているのかなぁ」

 総裁選に立候補するためには20人の推薦人が必要ですが、前回、高市前経済安保担当大臣を推薦した20人の議員のうち、実は9人が落選もしくは引退。小林元経済安保担当大臣と保守層で支持を奪い合い、推薦人が集まるのかと不安視する声も出ています。

■「態度保留」の小泉大臣 その思惑は?

 これでポスト石破に名前が挙がる5人衆のうち、まだ態度が明らかになっていないのは小泉農水大臣ただ1人となりました。

政治部与党キャップ 澤井尚子記者
「党員票の比重が高い『フルスペック型』になったことで高市さん、小泉さんの2人が主軸になるとみられますが、小泉さんはまだ表立った動きをしていません。小泉さんが出ない可能性があるとの一部報道もありましたが、陣営を取材すると『むしろ準備は加速している』と話しています。ただ、出馬の表明は告示直前の来週後半になりそうです。理由としては農水大臣としての仕事を優先しているのに加えて、去年は『夫婦別姓』や『解雇規制の見直し』などの政策の打ち出し方で序盤から失速した失敗を踏まえたいからです。水面下で閣僚や党幹部経験者も参加して慎重に準備を進めています。周辺からは『石破さんに退任を迫ってすぐ自分が出馬するなんて言ったら人間性が疑われる』との声もあります。そんななか、総裁選の行方を左右しそうなのが麻生最高顧問です」

 党内派閥として唯一残っている麻生派。所属議員は43人。前回の総裁選挙では、1回目の投票はそれぞれの議員の投票を縛ることはせず、決戦投票では高市前経済安保担当大臣にまとまって投票する方向で臨みました。

自民党幹部
「小林さんにも小泉さんにも言ったけど、潰し合うようなことはするなと。高め合っていく良い関係になれと。今回、麻生派はまだ対応を決めていない」

政治部与党キャップ 澤井尚子記者
「麻生さんは今の時点では誰を推すかなど何も決めておらず、派閥のトップとして、所属する議員の意見を聞きながら情勢を見極めている段階です。高市さんとしては今回も決選投票で麻生さんに支援してほしいと考えていると思います。ただ、高市さんがこれまでに主張してきた消費税の減税については麻生さんは慎重な姿勢で、来週の出馬会見で物価高対策としてどのような政策を打ち出すのかが注目です。一方、小泉さんも前回の総裁選以降、定期的に麻生さんとの面会を重ねていて、関係の構築に励んでいます」

 一方、苛立ちを募らせているのが野党です。

立憲民主党 斎藤参院国対委員長
「総裁選やりながら国会開けばいいじゃないですか」

 参議院の野党10党派は11日、早期に臨時国会を召集するように求める要求書を提出。10日は衆議院の野党9党会派もそろって要求していますが、石破総理大臣は応じる姿勢を見せていません。

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