2024-10-29 10:31:25 配信
小中高生の自殺者数500人超と高止まり 厚生労働省「危機的な状況」として対策を強化
去年1年間に自殺した人は約2万2000人でした。小中高生の自殺者数は500人を超えて高止まりが続き、厚生労働省は「危機的な状況」とみて対策の強化を進めるとしています。
厚労省によりますと、去年1年間の自殺者数は2万1837人で、2022年から44人減少しました。
職業別に見ると無職の割合が最も多く、おととしから309人減ったものの、全体の52.5%を占めています。
一方で、職に就いている人の自殺者数は282人増え、全体の40.5%となりました。
厚労省は物価高などの経済状況の影響もあるとみています。
また、小中高生の自殺者は513人でした。
過去最多だったおととしの514人から1人減りましたが、高止まりの状況が続き、厚労省は「危機的な状況になっている」としています。
年齢が若いほど自殺の動機が分からない場合が多いことから、SNSや学校が配布するひとり1台端末を活用した相談事業の拡充など対策を強化し、早期把握や心のケアに努めるということです。
厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。
▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556