2日から3連休が始まりますが、広い範囲で警報級の大雨となる見通しです。いつどこで警報級の大雨の恐れがあるのでしょうか。気象予報士・今村さんの解説です。

　2日にかけて西日本と東日本で季節外れの大雨となりそうです。

　台風21号は1日夜には温帯低気圧に変わり、秋雨前線と一体化してきます。

　やはり、台風だっただけに暖かくて湿った空気の威力が強いです。この時期としては雨雲が発達し、夏のような激しい降り方になるようなところもありそうです。

　温帯低気圧になったからといって決して油断はできません。

　今後、3日朝にかけての予想雨量ですが、特に多いのが西日本方面です。100ミリから150ミリ以上、なかには200ミリに達するようなところも出てきそうです。

　注意が必要なのが、本当はこの時期の11月は西日本から関東では雨が少ない時期で、平年11月に降る雨の量は100ミリにも満たないところですが、1カ月分や2カ月分に相当するぐらいの雨が降るようなところがあるということになります。

　雨の予想を見ていくと、1日夜は西日本の日本海側で激しい雨が降りやすい状況が続きます。

　そして、夜遅くから2日朝にかけて東海や関東方面もところどころ強まってもおかしくありません。

　一番のピークが2日朝、西日本から九州や山陰で非常に激しい雨の降り方ということになりそうです。たちまち道路が冠水するような降り方です。

　これが昼にかけて中国・四国地方でも突然の激しい雨となり、そして正午から進めると今度は東日本、東海や北陸にもかかってさらに夕方以降、夜にかけては関東でも一気にどしゃ降りということになりそうです。

　今回は速度が速く、突風を伴ったりと本当に状況が急変するようなことも怖いです。今一度、防災意識を呼び起こして対応していただきたいと思います。