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2024-11-13 17:40:38 配信

“うれしい誤算”季節外れの暑さ「今年は紅葉長く楽しめる」 まさかのイセエビ大漁?

 13日も各地で季節外れの夏日となりました。

■紅葉×コケ“夏日”で思わぬ絶景

 列島は13日も季節外れの暖かさが続きます。鹿児島県など西日本では、夏日となった所が相次ぎました。

 台風も近付いてきています。強い台風25号は北上を続け、16日から18日にかけて沖縄県の先島諸島に近付く見込みです。

 この暖かさは紅葉にも影響を与えています。京都・嵐山にある紅葉の名所「大覚寺」。12月になれば境内や池の周りを赤く染まった木々が彩ります。

 おととしの同じころと比べると、今年は色付きが4、5日遅れ、まだ緑の木々が目立ちます。

 奥嵯峨にたたずむ祇王寺。初夏から一面にコケが広がり、静寂に包まれる境内。秋はその庭に舞い落ちる「散りモミジ」が古都の秋を彩りますが、おととしの11月のころと比べると、まだ落ち葉は少なく、ここも紅葉は遅れていました。

祇王寺 伊勢俊雄住職
「例年に比べたら(紅葉は)5日ほど遅れている。現在、祇王寺も色付きは2割ぐらい」

 京都のここ数日の気温を例年と比べると、今年は11月に入っても20℃を超える日が多く、暖かい日が続きます。

横浜からの観光客
「こればっかりは自然なので分からないですよね。でも緑も全然きれい、静かで」

アメリカからの観光客
「緑は多いけどこれはこれで素敵ですね」

 観光案内所によりますと、嵐山では今月23日以降に見頃を迎えるということです。

祇王寺 伊勢俊雄住職
「例年の感覚だと、もう少し遅く来ていただいたほうが(紅葉を)楽しめる。紅葉はまだだけど、コケの緑を楽しんでいただければ」

 東京も季節外れの暖かさの影響を受ける場所がありました。ちょうど2年前の13日、東京に冬の訪れを告げる、神宮外苑の並木道では黄色く染まったイチョウ並木を目当てに多くの人が訪れていましたが、今年はまだ木々が青く、比較するとその遅れが見て取れます。

70代の人
「もっと落ち葉がたくさんある時期かなと思った」

60代の人
「今年は暖かいから遅いのかな」

 明治神宮によりますと、見頃は11月末になりそうです。

60代の人
「ちょっと暖かいので思ったよりまだかなと思ったが、中から見るととてもきれい」

■“夏日”まさかのイセエビ大量?

 季節外れの暖かさで、うれしい誤算も。

久慈サンピア日立 泉田比支配人
「これが常陸乃国いせ海老になります」

 朝焼けの太平洋が広がる茨城県日立市。町では数年前から“イセエビ”が大量に水揚げされていました。

茨城県 農林水産部漁政課 浦本高志さん
「(おととしの漁獲量は)10年前の約11倍となる67トン」

 漁獲量の急増に伴い、茨城県では去年から「常陸乃国いせ海老」と冠したブランドを立ち上げました。

 普通のイセエビとは味も大きさも違います。

久慈サンピア日立 泉田比支配人
「300グラムでも一般的には大きい。『常陸乃国いせ海老』は倍以上の大きさ(600グラム以上)。非常に食感も甘みもあっておいしい。すべて一般的なイセエビとは全く別次元の食感と甘み」

 イセエビといえば、南房総など千葉県が日本一の水揚げを誇りますが、なぜその北の茨城県で取れるようになったのでしょうか。

茨城県 農林水産部漁政課 浦本高志さん
「茨城県の沿岸において、黒潮の影響が強くなっていて黒潮によって運ばれてくる幼生が増えた。また海水温が上昇して越冬するイセエビの個体が増えた。漁業者の方々が積極的にイセエビを取る方が増えたというようなところも要因として考えている」

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