2025-05-09 18:59:12 配信
新教皇 レオ14世とは?… 史上初の米国出身 トランプ政権“批判”も

■新教皇 トランプ政権“批判”も
8日午後、システィーナ礼拝堂の煙突から“白い煙”が上がりました。ローマ=カトリック教会の新たな教皇が誕生したのです。
第267代の教皇に選ばれたのはロバート・フランシス・プレボスト枢機卿(69)。教皇としては「レオ14世」を名乗ります。
そして、初めてのアメリカ出身の教皇です。
新教皇レオ14世 プレボスト枢機卿
「平和が皆さんとともにありますように。この平和のあいさつがあなたの心に入り、あなたの家族にすべての人にどこにいようともすべての民族に地球上すべてに届きますように。平和が皆さんとともにありますように」
ローマ教皇はカトリック教会において「キリストの代理人」とされ、世界に14億人にいる信者の代表です。
その教皇を選ぶのが「コンクラーベ」と呼ばれる秘密選挙です。投票権を持つのは教皇を補佐する役割の枢機卿80歳未満に限られます。
そして、投票は外部と遮断されたなかで行われます。コンクラーベとは、ラテン語で「鍵の掛かった部屋」を意味するのです。
黒い煙は新たな教皇が決まらなかったことを示すもの。投票は誰かが3分の2以上の票を獲得するまで続けられるのです。
今回は4回目の投票でレオ14世・プレボスト枢機卿が新たな教皇に選ばれました。
■移民政策めぐり政権“批判”も
教皇庁によりますと、レオ14世は1955年9月14日、イリノイ州シカゴで生まれました。大学で数学と哲学を学んだ後、聖アウグスチノ修道会に入会。
その後は宣教師としてペルーに赴任し、時折アメリカに戻りながらも20年以上をペルーで過ごしたといいます。
CNNなどによりますと、ペルー国籍も取得したということです。
教皇庁立グレゴリアン大学 菅原裕二名誉教授
「アメリカという超大国からペルーという貧しい国に行ったため、志は高かったと思う。肌の色は違う、言葉は違う、文化が違う、言語が違う人々を一つにまとめていく能力があった」
初のアメリカ出身の教皇誕生に、この人も…。
アメリカ トランプ大統領
「アメリカから教皇が出ることは素晴らしい名誉だ」
ただ、レオ14世のSNSを見ると…。
レオ14世のX(旧ツイッター)から
「JDバンスは間違っている。イエスは他者への愛を順位付けするよう求めてはいない」
と、トランプ政権の移民政策を批判する記事を共有しています。
記事によりますと、バンス副大統領は今年1月のインタビューで“キリスト教の概念として家族、隣人、地域、同胞の順番で優先し、残りの世界はその後”という考えを披露。
記事はカトリックとしてそれに反論するものです。
教皇庁立グレゴリアン大学 菅原裕二名誉教授
「アメリカから出てくるリーダーで分断、対立、アメリカ第1主義を出している大統領が世界を恐怖・混乱に陥れている気がする。それに対して対話、平和を主張するアメリカ人が出てきたと喜んでいる信徒もいるのではないか」
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