2025-05-10 12:23:57 配信

アメリカと関税交渉合意 イギリスの生産農家から不安の声

 イギリス政府はアメリカとの関税交渉に合意し成果を強調していますが、イギリスの生産農家からは不安の声が上がっています。

 関税交渉を巡るアメリカとイギリスの合意は牛肉の輸出について「お互いの市場にアクセスできる」とし、イギリスの農家には1万3000トン分の無関税枠が設けられます。

 しかし、アメリカに輸出するつもりがない農家には不安が募ります。

ホールファーム コリン・ハワード代表
「米国産牛肉は英国産牛肉よりもはるかに安い価格で輸入可能です。輸入品と競争することができず、英国の牛肉生産は徐々に減っていくでしょう」

 イギリスの安全基準を満たさないアメリカ産の牛肉が輸入されることに懸念もあり、全国農業組合は「農業部門が特に重い負担を強いられている」と反発しています。

 一方、アメリカがイギリスから輸入する自動車の税率は年間10万台までは27.5%から10%に下げることで合意し、スターマー首相は成果を強調しています。

 自動車の税率はトランプ関税の発動前は2.5%でした。

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