アメリカと中国の貿易摩擦が激化するなか、マレーシアのモハマド外相はASEANの外相会議で「世界経済は減速する恐れがある」と深い懸念を示しました。

　ASEAN＝東南アジア諸国連合の首脳会議は26日から開かれます。

　AP通信によりますと、25日、首脳会議に先立って開かれた外相会議では、議長国を務めるマレーシアのモハマド外相は「ASEAN諸国はアメリカが課した関税の影響を最も大きく受けている国々だ」と指摘しました。

　そのうえで「米中貿易戦争は世界中の生産と貿易を劇的に混乱させている。世界経済は減速する恐れがある」とトランプ政権の関税政策に懸念を示しました。

　東南アジア諸国は「団結を維持しなければならない」と強調しています。