2025-07-12 22:31:33 配信

米「無差別な移民摘発」中止命じる 連邦地裁 トランプ政権に対し仮処分

 アメリカ連邦地裁はトランプ政権に対し、正当な理由がない無差別な移民の摘発を中止するよう命じました。

 11日、連邦地裁はロサンゼルスから始まった移民摘発は、国土安全保障省が十分な理由がなく実施したと認定し、ロサンゼルスを含むカリフォルニア州7郡での無差別な取り締まりを中止するよう仮処分命令を出しました。

 この決定は南カリフォルニア自由人権協会が、不当な摘発にあった5人と移民支援団体を代表してトランプ政権を提訴したことを受けたものです。

 フリンプオン判事は命令の中で外見から推定される人種、話す言語やなまり、従事している業種だけを摘発の根拠にしてはならないと指摘しています。

 また、移民収容施設で弁護士と接見することも認めるよう命じました。

 ロサンゼルスでは6月、移民税関捜査局による大規模な移民取り締まりをきっかけに抗議活動が広がり、トランプ政権が州兵や海兵隊を派遣し、一部のデモ参加者が暴徒化する事態となっていました。

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