反スパイ法に違反したとして、中国で起訴されていた日本人男性に懲役3年6カ月の有罪判決が言い渡されました。

　判決は北京市内の裁判所で言い渡され、日本の金杉憲治大使らが傍聴しました。

　日本大使館によりますと、裁判所はアステラス製薬の日本人社員の60代の男性がスパイ活動を行ったとして、懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡しました。

　起訴された男性は、判決を淡々とした様子で聞いていたということです。

　日本大使館は、本人の意向を踏まえて認否などについて明らかにしていません。

　男性が勤務するアステラス製薬は、「判決を受けたことは聞いているが、判決の詳細については把握していないのでコメントは控えます」としています。