19人が死亡し、首相が辞任する事態となっているSNSの使用を禁止したネパール政府への抗議デモで、大手メディアの建物が火災に見舞われました。放火とみられています。

　ビルの高層階から上がる炎。火の粉が地面へと降り注ぐ一方で、巨大な黒煙が立ち上っています。

　9日、ネパールの首都カトマンズで撮影された現地大手メディア「カンティプルグループ」が入るビルが燃えている映像です。

　複数の海外メディアなどによりますと、激化しているデモで放火されたとみられていて、事前に職員を退去させてから火を付けたため、けが人はいないということです。

　ネパールでは政府によるSNS禁止措置を巡って全土で抗議デモが激化し、警察官が発砲するなどして19人が死亡し、400人以上がけがをしました。

　措置は撤回されたものの9日、オリ首相は辞任しています。