IAEA（国際原子力機関）の理事会はイランに対し、核施設に関する情報提供や査察を受け入れるよう求める決議案を採択しました。

　IAEAの理事会で20日、アメリカやイギリスなど4カ国が提出した決議案が採択されました。

　19カ国が賛成、12カ国が棄権し、中国、ロシア、ニジェールが反対したということです。

　決議ではイランが貯蔵する高濃縮ウランに関する情報提供と核施設への査察の受け入れを求めています。

　イランは6月のアメリカなどによる核施設への攻撃以降、IAEAとの協力を停止しています。

　今回の決議を受け、イランのアラグチ外相は9月にエジプトの仲介でIAEAの査察再開を取り決めた合意に関して正式に終了すると明らかにしました。