2025-10-13 配信

システム障害の影響、県内にも アサヒビール園も運営に危機感 (福島)

先月末、アサヒグループホールディングスが受けたサイバー攻撃によるシステム障害。
出来立てを味わえる福島の「ビールの聖地」で、影響を取材しました。

13日、本宮市にある「アサヒビール園」。

店内の客たち 「乾杯!」

羊の肉と新鮮な野菜を専用の鉄板で焼くジンギスカン。
薄切りの肉を、アツアツの出汁にくぐらせて味わうしゃぶしゃぶ。
ぴったりなのは、やはり冷えたビールです。

客 「みんなでパークゴルフやって、食事と生ビール。おいしいビールを飲んでます」

客 「最高です。アサヒビール最高です!」

そんな、ビール好きを困惑させるある問題が…。

アサヒグループホールディングスでは、9月29日からサイバー攻撃によるシステム障害で通常の出荷ができない状態が続いています。

本宮市のアサヒビール園を運営する会社にも影響が。

システム障害の影響で、この運営会社が発注したお酒の納品にも遅れが発生。
ビール園のそばには工場がありますが、園で出すお酒は制度上、卸売り業者を通して仕入れる必要があります。

運営会社の藤原賢一会長は「このビール園についても(一般の飲食店と納品の流れは)全く同じ。(提供するビールは)酒屋を通して来るので、酒屋の在庫がなくなれば危機を迎える」と話します。

一般的な飲食店では、アサヒビールの代わりに他のメーカーの商品を扱うケースもありますが、アサヒビールのお酒を売りにしているアサヒビール園ではそれが出来ないといいます。

「アサヒビール園に限ってはアサヒビールさんの名前を借りてやっているわけなので、ここでアサヒビールが飲めないということだけは絶対に避けたい」と藤原会長。

「皆さんアサヒビールを飲みたくてここに寄ってくれている。期待を裏切りたくないということで今、一生懸命動いている」と話しました。

トップへ戻る