2025-09-06 22:30:57 配信

菅元総理が総理公邸へ 石破総理の辞任含め対応協議か

自民党総裁選の前倒しの是非をめぐり、急展開です。6日夜、菅元総理大臣が総理公邸に入りました。石破総理の辞任も含めた協議が行われたとみられます。

■土曜夜に公邸で会合 小泉大臣も参加か

6日午後8時半ごろ、総理公邸に菅元総理大臣と小泉農水大臣を乗せたとみられる車が入りました。石破総理大臣の辞任も含め、総裁選への対応を協議しているものとみられます。

その約30分後の午後9時ごろ、公邸から出てきた車の後部座席には菅元総理の姿が確認できます。

自民党は、週明け月曜日に、総裁選の前倒しを求める議員に署名の提出を求め、都道府県連の代表者と合わせて半数を超えれば総裁選の実施を決める方針です。すでに4割を超える人が前倒しに賛成していて、自民党内には議員らに署名を提出させる前に、石破総理自らが退陣を表明すべきだとの声も出ています。

石破総理の対応が問われる中、かつて党内で辞任論が高まり、自ら身を引いた菅元総理も交えて、対応を協議したものとみられます。

■都道府県連の動向 続々明らかに

6日も各地で、大きな動きが。自民党の幹事長として石破政権を支える森山幹事長が会長を務める鹿児島県連では6日、総裁選前倒しを行うかどうか、結論がでました。

自民党鹿児島県連 森山裕会長
「結論を申し上げますが、全会一致をもって『総裁選挙の前倒しは必要ない』という結論でございます」
(Q結論ですが鹿児島の自民党議員の総意ととらえてよろしいでしょうか?)
「所属の議員を含めて全会一致でございます。前倒しするべきという意見は全くありませんよ、きょうは」

去年の衆院選、今年6月の都議選、7月の参院選と選挙で負け続けた責任などが問われている自民党の石破総裁。総裁選の前倒しをめぐる動きの実態が見えてきました。

自民党千葉県連 斎藤健会長
「それぞれ意見がありましたので、県連会長に一任をしようということになりました」

千葉県連の会長をつとめる、前経済産業大臣の斎藤議員。国会議員としても、前倒しを求める権利を持っています。

自民党千葉県連 斎藤健会長
「私は自民党の混乱を防ぐためには、ご本人に判断をしていただくのが一番いいと思っているので、最後の最後までそれに期待をしたい」
(Q一議員としてはどのように対応される?)
「さっきも言ったように、まず辞めてほしいと、自らね。それができないときは、その時判断します」

同じく、国会議員が県連の会長を務める青森では。

自民党青森県連 津島淳会長
「結果、“異論なく”わが県連として『臨時総裁選』実施を要求する、ということに決まりました」
(Q「異論なく」と言ったが、満場一致という言い方でいい?)
「反対とおっしゃる方はいらっしゃいませんでした」

6日、青森県連は総務会を開き、臨時総裁選の実施を求めることを決めました。「満場一致」だという、その内訳を確認すると…

県連の担当者
「(県内)84支部のうち、回答をいただいた支部が74支部。臨時総裁選挙を要求すべきとした支部が30支部。要求すべきでないとした支部が26支部。どちらでもないとした支部が14支部」

かなり拮抗した「満場一致」だったようです。

■前倒し要求は4割超に

ANNの調べでは、都道府県連のうち、「前倒しを要求する」方針なのは20で、「要求しない」は8です。国会議員は、「前倒しを要求する」が120人を超え、「要求しない」はおよそ50人にとどまっています。(6日午後7時半時点)

国会議員295人と都道府県連47の総数、342の過半数、172以上が要求すると、総裁選の前倒しが決まります。「前倒しを要求する」が4割を超える中、態度未定・不明の人もおよそ140で、4割います。

「前倒しを要求する」の中心になっているのは、自民党の若手・中堅の議員です。自民党の関係者は。

自民党の関係者
「今の自民党は若手が作ってる党じゃない。重鎮のじいさんたちが力を握っているイメージ。だからこれをきっかけとして、若手が声をあげている。『昭和の政治』ではもうダメ。“透明性と説明責任が必要”な、『令和の政治』に変えないといけない」

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