経済危機からの立て直しを目指すスリランカで大統領選挙が実施され、緊縮財政の見直しを訴える野党候補が当選しました。

　21日に投票が行われたスリランカの大統領選挙では、現職のウィクラマシンハ大統領が2年前の経済危機以降、進めてきた経済政策の是非が争点となっていました。

　現地の選挙管理委員会によりますと、開票の結果、ウィクラマシンハ氏の得票数は3位にとどまり、野党「人民解放戦線」のディサナヤカ党首が当選しました。

　ディサナヤカ氏は、現政権の緊縮財政の見直しを訴えるほか、スリランカを支援するIMF（国際通貨基金）との再交渉を掲げていて、日本などが主導してきた債務再編に影響を及ぼす可能性があります。