2025-04-23 09:18:27 配信
プーチン氏 米側に「侵攻停止」を提案か 英紙報道

ウクライナ侵攻の停戦協議について、ロシアのプーチン大統領が現在の前線の位置で侵攻をやめることをアメリカに提案したとイギリスメディアが報じました。
フィナンシャルタイムズは22日、複数の関係者の話として、プーチン大統領が今月11日にアメリカのウィトコフ中東担当特使と会談した際、和平の合意に向け現在、ロシア軍がいる前線の位置での侵攻停止を提案したと報じました。
またプーチン氏はロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部の4つの州で、ウクライナが実効支配を続けている地域については領有権の主張を断念する用意がある考えも伝えたとしています。
これに対しアメリカ側は、4州のうちロシアが現在占領している地域と、2014年に一方的に併合したクリミア半島の支配を認める可能性を含む和平案を提示したということです。
侵攻以降、プーチン大統領が公に要求を後退させた形の提案を示すのはこれが初めてとみられています。
一方で「見せかけの譲歩でウクライナに既成事実として押し付けようする可能性が高い」とのヨーロッパの政府関係者の見方も伝えています。