難航するパレスチナ・ガザ地区での停戦交渉を巡り、イスラム組織「ハマス」が交渉再開の条件として、ガザ地区により多くの支援物資の搬入を要求していることが明らかになりました。

　イスラエルメディアは4日、情報筋の話として、ハマスが停戦交渉再開の条件として支援物資を積んだトラックが一日あたり少なくとも250台ガザ地区に入ることを求めていると報じました。

　イスラエルは飢餓が深刻となるガザ地区で6月27日から一部地域での戦闘をやめて連日、トラック200台分以上の物資を配布していると成果を強調しています。

　しかし、ガザ当局はこれまでにガザ地区に入ったのは674台に留まっているとし、双方の主張には大きな隔たりがあります。

　こうしたなか、イスラエルの元治安当局者600人以上がアメリカのトランプ大統領に対し、ガザ地区での戦闘を終結させるためにイスラエル政府に圧力を掛けるように求めたとAFPが伝えました。

　停戦交渉巡っては双方の溝が埋まらず、イスラエル軍がこれまで攻撃を避けてきた地域にも作戦を拡大する可能性が指摘されています。