アメリカのトランプ政権はロシア産の原油を輸入しているとしてインドに対する関税を50％に引き上げました。

　トランプ政権は27日から、インドへの「相互関税」に25％の関税を上乗せし、税率を50％まで引き上げました。

　インドが原油購入を通じてロシアを支援していると問題視し、ウクライナとの和平交渉が停滞しているロシアへの圧力を強める狙いです。

　ワシントン・ポストはアメリカとインドの「良好だった外交や貿易関係を覆すものだ」としたうえで、インドのモディ首相が中国やロシアなどと、より緊密な関係を築こうとしていると報じています。

　また、インドを拠点とするシンクタンクは、関税措置によってインドの対米輸出が865億ドル＝12兆円余りから、2026年度は496億ドル＝およそ7兆円まで落ち込む可能性があると指摘しています。