高市早苗氏の総理選出にアメリカメディアも深夜、未明から相次いで速報しました。

　CNNは「保守強硬派の高市早苗氏が日本初の総理に」と伝え、「歴史的に政治も職場も高齢男性に支配されてきた家父長制的な社会では画期的な瞬間だ」と報じています。

　一方で、これまでの高市氏の保守的な言動や維新との連立に至る過程を紹介しつつ、「いわゆる日本の“鉄の女”が政権を維持するためにはすぐに結果を出さねばならないだろう」と論評しました。

　ワシントン・ポストは「ジャパン・ファーストを推し進めるタカ派」と高市氏の総理選出を報じました。

　トランプ大統領の来日直前の総理就任に触れ、関税交渉で約束した巨額の対米投資計画や在日アメリカ軍の駐留経費負担の問題など日米間で難問を抱えつつも高市氏はトランプ氏と「安倍元総理への親近感」という共通点があり、共感を得ることができるのではないかという専門家の見方を伝えています。

　ニューヨーク・タイムズは「日本の新総理、彼女はヘビメタのドラマー」と題して報じました。

　高市氏の生い立ちから政界で徐々に頭角を現すまでの経歴、ヘビーメタル・バンドのアマチュア・ドラマーだった一面やイギリスのサッチャー元首相にならって青のスーツを好むといったパーソナリティーを地元奈良のゆかりの人たちへのインタビューを交え、東京支局長がつづっています。

　一方で、安倍元総理の愛弟子でもある高市氏はトランプ氏のMAGA運動に近い世論に押されて日本を右傾化させるのではないかとの見方も伝えています。