2025-11-06 02:26:22 配信

プーチン大統領 核兵器実験再開の提案起草を指示 トランプ大統領発言に対抗

 核を巡り、ロシアのプーチン大統領とアメリカのトランプ大統領の対立がエスカレートしています。プーチン大統領は核実験開始に向け、提案を起草するよう関係機関に指示しました。

 プーチン大統領は5日、トランプ大統領が先月30日、核兵器実験を始めるよう指示したと発言したことに対し、「適切かつ十分な報復措置を講じなければならない」と述べ、外務省、国防省、情報機関に対し、核実験を開始する可能性について調整し、提案するよう求めました。

 当初、クレムリンは安全保障会議の議題は「輸送の安全」についてだと発表していました。

 会議ではボロジン下院議長がプーチン大統領の冒頭発言を遮り、アメリカの核実験再開への対応について質問しました。

 プーチン大統領は「深刻な問題だ」として出席者に意見を述べるよう促しました。

 ベロウソフ国防相は「本格的な核実験の準備に直ちに取り掛かることが賢明だ」などと発言しました。

 こうした発言を受け、プーチン大統領は核実験の準備に向けた調整をし、提案するよう指示しました。

 ロシアの独立系メディアは、出席者の発言も事前に準備されたものであり、綿密に練られたトランプ大統領へのメッセージだろうと指摘しています。

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