2025-05-29 配信

職場の熱中症対策 来月義務化…建設現場で取り組み進む(福島)

6月から企業に義務付けられるのが職場の熱中症対策です。

屋外の工事現場などではどのような対策が進められているのか、福島労働局の安全パトロールにカメラが同行しました。

福島で28・3度、伊達市梁川で28・2度など中通りを中心に29日も25度以上の夏日となった県内。そこで心配されるのが熱中症です。

■人感センサーのアナウンス 「熱中症対策実施中です。水分、塩分、休憩を十分に取りましょう」

これは郡山市の工事現場で導入されている、熱中症への注意を呼び掛ける自動音声です。

29日は熱中症対策を強化する改正労働安全衛生規則が6月施行されるのを前に、福島労働局などが建設現場をパトロールしました。

■吉田真之介記者 「工事現場ではケガをしないようにヘルメット・長袖など肌を出さずに作業することが多いと言います。このような格好だと熱が体内にたまりやすくなります」

県内では2024年までの3年間で、熱中症による労働災害が58件起きていて、このうち最も多い16件を建設業の現場が占めています。

この建設現場では、常に体温を計測して熱中症のリスクが高まっていることを警報音で知らせたり、管理者に通知したりする端末を作業する全員に配布。
事務所前でも「暑さ指数」を常に表示して警戒していました。

福島労働局の岡田直樹局長は「どんどん気温が上昇するこのタイミングで、今一度職場の熱中症対策を確認してもらい、予防に努めてほしい」と話していました。

6月の規則の改正では、熱中症が発生した際に迅速に対応できるよう、どう対応するかをまとめた手順の作成などが義務化されています。

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