2025-07-21 配信

福島でも参政党が票を伸ばす 「置いてけぼり」に反発する若い世代の支持集めたか

選挙に詳しい研究者に、今回の参院選の選挙結果について聞きました。

●全国の開票結果について
「自民・公明も苦戦しましたけれども、立憲民主も受け皿になりきれなかったところが一つ特徴」
「受け皿が参政や国民民主という形になった点は注目すべきかなと思います」

今回の選挙をこのように分析するのは、東北の選挙に詳しい拓殖大学の河村和徳教授(政治学)。

●東北で唯一自民の議席を守った福島選挙区の結果について
「復興もありますが、郡部を中心にまだまだ自民党のパイプに頼りたいという層が強いところで、自民党の(候補の)票が上回って勝ち切ったところがあるのではないかとみています」

「あまりにも組織がっぷり四つの選挙が続いてしまったがゆえに、新しい時代のいわゆる令和の時代の選挙に(自民・立憲の)両陣営とも転換しきれない。組織票に依存した、SNSを参考にせずに投票行動を決めてしまう人たちの集票にとどまった」

こうした一方で、SNSを使った戦略を重視する参政党が、県内でも存在感を増したと指摘します。
「今の政治がどちらかというと高齢者などに重きが置かれすぎていて、自分たち若い世代を置いてけぼりにしてるんじゃないかという考えが生まれ始めています。ネットを使って歯切れのいい、『日本人ファースト』という極端なことを言って注目を集める参政のにすっと動いていったのではないでしょうか」

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