2025-10-14 配信

水素燃料電池「自転車」の実証事業始まる(福島)

再生可能エネルギーによるまちづくりを進めている浪江町で、水素燃料電池を搭載した電動アシスト自転車の実証事業が始まりました。
実証事業は、水素燃料電池自転車を開発したトヨタ紡織などの協力のもと、「なみえ水素構想」を掲げる浪江町の職員を対象に、水素の利活用の一環としてきょうから11月23日まで行われます。
水素燃料電池自転車は、水素燃料で発電した電気を使う電動アシスト自転車です。
従来のバッテリー型が、1回のフル充電に3時間かかるのに対して、水素ボンベは30分ほどで満タンにでき、約100㎞走ることが出来ます。
浪江町産業振興課の藤坂浩暉さんは「自転車のような身近なもので、水素が使えるというところを実感していただきつつ、町の中で水素が当たり前に使われていくような、そんな未来を目指してこの実証に取り組んでいきます。」と話していました。
水素燃料電池自転車は浪江町に3台貸し出され、走行距離や乗り心地などの走行性を確認して、実際に運用するためのデータの収集に役立てられます。
町は2028年度をめどに、レンタサイクルなどでの本格導入を目指すということです。

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