2025-10-15 配信

逢瀬川・谷田川の流域水害対策 整備に約30年(福島)

郡山市で、阿武隈川支流の2つの川の水害を防ぐための協議会が開かれ、河川工事や下水道事業、まちづくりなどの整備に約30年かかる見通しが示されました。
国や県、郡山市などは15日、阿武隈川の支流にあたる逢瀬川と谷田川流域の水害対策の計画を策定するための協議会を、初めて開きました。
2つの川ではもともと、1986年の集中豪雨による被害を基にした整備計画がありました。
ただ、2019年の東日本台風など、近年は災害の規模が大きくなっていることや、2024年、流域全体で水害対策を推進する「特定都市河川」に指定されたことから新たな計画を策定することになりました。
15日の協議会では新たな計画について、気候変動の影響を考慮して、想定される雨の量を従来の計画の1・1倍に増やす必要があることや、河川工事だけでなく下水道事業やまちづくりなども合わせると約30年かかることなどが報告されました。
県土木企画課・高橋英晴さんは「流域治水の考え方に基づいて、皆さん流域一体となってハード・ソフトも含めて、一緒になって取り組んでいくことが大事。」と話していました。
新しい整備計画は2025年度中に素案がまとめられ、住民との意見交換を経て、2026年夏ごろに策定される予定です。

トップへ戻る