2025-11-20 18:57:06 配信
佐賀関火災“自宅が全焼”被災者の想い 列島各地で火災“密集地”でも
大分の大規模火災は発生から47時間経った今も鎮火には至っていません。各地で空気が乾燥するなか火災が相次ぎ、埼玉では火が周辺に拡大しました。■列島各地で火災“密集地”でも
埼玉県吉川市の資材置き場で火災が発生。火は木々に燃え移っています。
一瞬で多くのものを奪い去る火災が相次ぎます。
住宅が密集する間から火が高く上がっています。
周辺住民
「ごみを出しに来たら、ご近所さんが『煙が上がっている』と。家の裏なので出ていったら火が出ている状態」
大阪市西淀川区の住宅密集地から出火。住宅5軒が焼けました。
狭い路地で消火にあたる消防隊員。大分の火災を思い起こす細い路地に住宅が密集している場所は都市部にもあります。
消防庁のデータによると、乾燥し火災が多くなる12月から1月。実に“12分に1件”発生していることになります。
福岡県太宰府では、コロッケなどを販売する店舗兼住宅が全焼しました。
■“佐賀関”鎮火せず 170棟被害
終の棲家を奪われた人がいます。
警察
「消防がずっと消火をしてくれている」
自宅が全焼した住民
「なんか涙が出る」
警察
「心苦しいけど、お気持ちお察しする。申し訳ない」
自宅が全焼した住民
「いいんです、いいんです」
大分の大規模火災。
大分市 足立市長
「部分的な鎮火、住宅地の所。蔦島はまだ火があると聞いている」
およそ170棟の被害が出た火災。一面、焼け野原となった佐賀関。
去年、同じ佐賀関を映した映像。わずか48時間ほど前には海と山に囲まれた、のどかな漁師町の景色が広がっていました。
一概に170棟とはいえ、その一軒一軒に思い出が詰まっています。
佐賀関に住む60代女性。66年間住み、2年前リフォームしたばかりの家を失いました。
自宅が全焼 60代
「ずっと最初から住んでた家。実家の母が亡くなってずっと1人、皆が来ながら生活してた所だから。仕事してたら電話があって、駆け付けて車置いて走って帰って。ボンボンボンボン火が来てるから『え、うちの家」って思って」
高齢者に避難を呼び掛けあった佐賀関の人々。ケアマネージャーである女性も、着のみ着のまま高齢者の避難を手伝いました。
自宅が全焼 60代
「これも全部、服借りてきた。皆(服を)くれたから着てきたんですよ。涙が出て足が震えてる。何とも言えないけど仕方がないのかな、涙が出る」
家は何とか残ったものの、まだ帰れない人もいます。
日用品を取りに一時帰宅した人
「色々、散乱していて、玄関前も飛んできた灰ですかね。写真撮ろうとしたら(警察に)駄目と言われて。こんなふうになってしまったんだなというのが実感」
終わりの見えない避難生活も20日で3日目。
自宅が全焼し避難所で過ごす人
「困っていることは下着と風呂かな。免許証もないし保険証もないし、カードもないし、現金も燃えちゃったし。そういったのも一つひとつクリアしないとなかなか生活できない」
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