2025-04-09 02:47:50 配信
世界食糧計画 米国の食料支援停止「飢餓に直面する人々への死刑判決に相当」

国連のWFP(世界食糧計画)はアメリカから「14カ国に対する支援を打ち切る」と通知を受けたと発表しました。WFPは「飢餓に直面する人々への死刑判決に相当する」と訴えています。
WFPは7日、SNSに投稿した声明で、最近アメリカのトランプ政権から14カ国への緊急食料支援の資金提供を打ち切ると通知を受けたと明かしました。
WFPは「もし実施されれば、飢餓に直面している何百万もの人々にとって死刑判決に相当する」とし、アメリカに対して明確な説明と支援継続を強く求めると表明しています。
支援が打ち切られた14カ国についてWFPの声明では国名の記載はありませんが、AP通信によりますと、紛争に苦しむシリア、イエメン、アフガニスタンなどだということです。
アメリカはWFPへの最大の資金拠出国で、去年は寄付総額約98億ドルのうち約45億ドルを提供しました。
また、AP通信はアフガニスタンの若い女性を海外に留学させるプログラムに対するアメリカの資金援助が突然停止されたと報じました。
このプログラムはアメリカ・テキサス州にある大学によって運営されていました。
タリバン政権によって女性の教育が制限されているアフガニスタンでは女性の海外留学への資金援助が突然停止され、留学生が送還されて命が危険にさらされる恐れがあると指摘しています。