通報を受け、警察官が向かったビルには思わぬ“侵入者”が。

警察官
「子どもたちを遠ざけて下さい」

　アメリカ南東部ケンタッキー州の市街地。“不法侵入者”の正体は、なんと1頭の野生のシカでした。

警察官
「後ろに回り込むので、あなたはここにいて下さい。外に誘導できるかやってみます。ドアは開いたままにできますか」
「こんにちは、お嬢さん。大丈夫だからね」

　警察官がシカを刺激しないよう、優しくエスコートします。

警察官
「不法侵入なんだよ、分かるかい？」

　そして無事、建物の外に連れ出すことができたのでした。

男の子
「お巡りさん、ありがとう」
警察官
「どういたしまして」
「写真を撮ってくれませんか？」

　ようやく緊張が解け、警察官もシカと記念撮影です。

　しかし、なぜ市街地にシカが現れたのでしょうか。

　実はケンタッキー州では、ここ最近の“春の嵐”で記録的な洪水となっていたのです。

警察官
「私たちが今いるのは、川沿いにある公園の駐車場です」

　当局によると、洪水でシカなどが生息地を追われ、市街地に入り込むケースが相次いでいるということです。