2025-04-11 16:16:36 配信
「米中間の貿易量が80%減少」WTOが推計 世界のマクロ経済にも悪影響の恐れ

アメリカと中国の間で貿易摩擦が激化するなか、WTO(世界貿易機関)は両国の間のモノの貿易量が最大80%まで減少する恐れがあると発表しました。
WTOのンゴジ・オコンジョイウェアラ事務局長は9日、声明で、アメリカと中国間のモノの貿易量が最大80%まで減少する可能性があるという推計を発表しました。
さらに、アメリカと中国の貿易摩擦は両国間のみならず、世界のマクロ経済にまで悪影響を及ぼす恐れがあると指摘しています。
また、世界経済の二分化が進んだ場合、長期的には世界のGDP(国内総生産)が7%近く落ち込む可能性があると警告しました。
WTOは加盟国に協力と対話を呼び掛け、オープンな国際貿易システムを守る重要性を訴えています。
アメリカのトランプ政権は中国に対して合計145%の追加関税を発表し、中国は84%の報復関税を発動しています。