アメリカのバンス副大統領が訪問先のイギリスで「パレスチナを国家として承認するつもりはない」と述べました。

米　バンス副大統領
「パレスチナを国家として承認するつもりはありません。機能的な政府が存在しない今、パレスチナを国家承認することに何の意味があるのか分かりません」

　休暇に合わせてイギリスを訪問中のバンス副大統領は、イギリスのラミー外相との会談でこのように述べたうえで、アメリカはパレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスの壊滅と人道危機の回復を目指していると主張しました。

　イギリスは、イスラエルがガザ地区での停戦などに合意しなければパレスチナを国家として承認する考えを示していますが、バンス副大統領は「目標を達成する方法に不一致がある」と強調しました。

　一方、ラミー外相は「私たち皆が望んでいるのは停戦と人質の解放だ」と述べるにとどめました。