天皇皇后両陛下と長女の愛子さまは21日、戦時下の東京を記録した写真展をご覧になりました。

　天皇ご一家は、戦後80年の特別企画展が開かれている東京・千代田区の「昭和館」を訪問されました。

　戦時下の東京駅での消火訓練や玉音放送の翌日に皇居前広場でひざまずく人々の様子など、警視庁のカメラマン・石川光陽が撮影した写真をご覧になりました。

　その後、戦後生まれの語り部らと懇談されました。

　戦争と動物をテーマに講話をしている女性と動物園で飼育されていた猛獣を処分する「戦時猛獣処分」を受けたゾウの実話をもとにした絵本「かわいそうなぞう」について会話を交わし、陛下は小さい時に読んで影響を受けたと話されたということです。

　戦後80年の今年、両陛下と愛子さまは沖縄や長崎で慰霊していて、これが最後の行事となりました。